地方の会社員が飲み会幹事をするときに考えるべきこと【反省・教訓】
つい最近、会社の所属グループの忘年会の幹事に当たってしまいました。 それで、段取りに大失敗してしまいました。
原因は、完全に自分の事前準備不足で、「どこにでも電車で移動する都会と、車が日常の足である地方とでは全く段取りが異なること」を、全く意識していなかったためです。 今日は自分への戒めとして、地方における飲み会幹事が考えるべき事項を書いておこうと思います。
まずは首都圏での幹事のお仕事から
私は今まで、ずっと首都圏にいたため、飲み会の幹事は以下のような流れで済むものと思っていました。
場所を決める
最寄駅からのルートを確認
集合時間をお知らせ
場所(お店)を決める際に考慮すべきことは、予算や距離(行くのにかかる時間)、偉い人の好みなどで決められるかと思います。 食べログなどでチェックして、評判が悪くなければ予約すれば幹事の仕事はほぼ終了です。
(もちろん、プレゼントの手配や打ち合わせなどは、場合によっては別途必要です。)
地方での飲み会幹事は「車」を最優先に考える必要がある
都市部で幹事をやるときの感覚で、忘年会の幹事をやって私は大失敗してしまいました。 多分、「こいつ使えねーわ」と思われたと思います。。。
それはさておき、地方の会社で全員が車で通勤しているような場所の場合、車を如何に動かすかを幹事はしっかり考える必要があります。
具体的には、
行こうとしているお店には、駐車場があるのか?
駐車場がない場合、近くに手頃な値段の駐車場があるか?
お店まで車で行くときに、渋滞に遭遇しても間に合うようにするには何時に出発すれば良いか?
帰りに備えて、代行の手配はできるか?
当日は、数名の車に乗り合わせていくので、その日の朝はどのように通勤してもらうのか?
乗り合わせて会場に向かう際の配車
といったようなことです。 考えて見れば当たり前のことに見えますが、私は全然これを考慮に入れられておらず、大失敗しました。
とにかく、駐車場があるお店を選ぶのが何より重要だと思います。
運悪く、地方に配属された新入社員の方が、新年会や歓送迎会、忘年会の幹事に当たってしまった場合の参考になれば幸いです。
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日系の製造企業での工場実習の話 その2 働いている人編
前回の記事で、工場実習の時の主な仕事内容を紹介しました。今回は、その続編として、そこで働いている作業員の人たちに関するお話です。
工場で働いているひとはどんな人?
工場で働いている作業員の人には結構色々な人がいて、高卒ですぐに入ってきて数十年になる人もいれば、大学卒(少数だが院卒も)の人もいます。 前職の会社が倒産した、など挫折や紆余曲折を経てたどり着いてこられた方も多くいました。 これらの話は実習に入って1、2週間して慣れてきたら大抵、雑談の合間に聞くことになると思います。
総合職の場合、日系企業では年功序列の会社が多いため(中途が少ないため)、年齢が上=年次が上というケースが多いですが、作業員の人たちは年齢もバラバラなことが多いです。 求人を見ると大抵は「学歴不問・35歳程度まで」などと書かれており、このようになるのも頷けます。
作業員の人たちの中には、勉強が苦手、もしくは大嫌いだったという人は多いし、体力的にもきつい職場です。 しかし、ぶっきらぼうでいい加減な仕事をしているかというとそんなことは全然ありませんでした。 工場のそれぞれの持ち場を隅から隅まで知った上で働いている、とても頼りになる存在だと今では思っています。 この感覚はうまく言葉にできないのですが、実際にやってみないとわからないと思います。
基本的に男の人が中心の職場なので、やはり休憩時間の雑談は、車・バイクや、下ネタ・風俗、スマホゲームの話などが多めの印象ではあります。 まぁ、苦手な話は適当にスルーするなり、スマホをいじって聞いてないふりをするなりしましょう(笑)
お金とか職位の話
総合職で採用された社員の基本給は、主任など一部を除く殆どの作業員の人よりも上で、職位もすぐに上になることが多いです。 逆にいうと、作業員の人は、基本給は低いけれど、交代手当や深夜業手当、祝日手当などといった手当が実際の給与の大部分を占めています。 このことは作業員の人たちもわかっていて、「偉くなったら俺を登用してくれな〜」などというように冗談で言われたりしますが、やはりこの時はバツがわるい思いをします。
実習を終えての素直な感想
実習期間に入る前は、強面のゴツい作業員のかたに怒られながら作業するのかと内心ビクビクしていました。 しかし、実際に班に入ってみると、大変気を使ってもらいました。今でも場内であうとたまに話をしたりします。 実習を経るうちに、自然と自分も同じ作業服を着た仲間なのだと思うようになり、自分たちの仕事がこの人たちの仕事に繋がるのだという考えになりました。
ある意味で世の中は大変不公平だなと思うと同時に、総合職で入社した私たちの仕事は、作業員の人たちが少しでもキツくなく危険なく作業できる環境を作ることだという考えになりました。
感想ってなかなかうまくまとめられないのですが、今後メーカーに入社される方の参考になれば幸いです。
日系の製造企業での工場実習の話 その1 お仕事編
日系の製造業(メーカー)では、大抵どこの会社でも、入社後に工場実習が行われます。
会社によっては、工場実習という呼び方以外にも、三交代実習(三交替実習)などと呼んだりもします。 一般的には、間接部門に配属予定の人も、メーカーに入った全員が経験するものです。
この記事では、今後メーカーに入社される人の参考になるよう、私の経験談を書き記しておこうと思います。
交替勤務とは?
24時間連続で操業している工場において運用される勤務方式です。
24時間を2分割もしくは3分割し、それぞれのシフトを班ごとに受け持っていきます。3交代の場合、6:00-14:00, 14:00-22:00, 22:00-6:00というようなシフトになっていることが多いと思います*1。
一つのシフトを4、5日続けた後で1日休みがあり、その後別のシフトに変わる、というのを繰り返していきます。通常、3交代なら4班でまわし、毎日どこかの班が休みになっている、というカレンダーになっています。
詳しくは、wikipediaを参照してください。
どんなことをやるの?
工場の勤務形態は主に三交代や二交代といった交替勤務で、どこか特定の班に加えてもらって、同じ勤務シフトで動くものがほとんどのようです。その日その日で昼間の操業に当たっている班に入る、ということは普通ありません。したがって、夜勤なども行います。
この実習の主な目的は、「現場の仕事を覚える」ことではなく、現場の人がどのような労働形態で働いており、加えて、安全・安定操業のためにどのような工夫がなされているのか、ということを自分の目で見てくる、ということが中心です。
したがって、作業自体はしない(むしろさせてもらえない)会社も多いと思います。
そして最後に、実習で学んだことをちょっと偉い人たちの前で発表するイベントがある会社が多いです。
装置産業の工場について
実際にどんなことをやったのかを説明する前に、まずは工場がどのようになっているか、簡単に説明しましょう。
私が新卒で入った会社は、鉄鋼・化学・半導体業界のいわゆる装置産業であり、自動車や機械産業のような組み立て産業ではありません。 したがって、組み立て産業の事情は私は知らないので、その場合この記事は参考にはならないかと思います。
化学産業をはじめとする装置産業では、工場は主にバッチプロセスと連続プロセスに分けられます。
連続プロセスは、装置に常に原料を投入し続け、装置を通す過程で反応をさせていき、出来上がったものを連続的に取り出すプロセスのことを言います。液体やガスを扱うのが中心です。 一方で、バッチプロセスとは、装置に原料をまとめて投入し、反応させたり温めたりして十分に反応が進んだら、あとで全部を取り出す方式のことを言います。こちらは液体やガスの場合もありますが、固体(バラもの)を扱うこともあります。
お湯を沸かす作業に例えるならば、
バッチプロセスは、やかんに水をいれた後で加熱して、沸騰したら取り出す
連続プロセスは、お風呂の給湯器のように、水道管からの水を常に温めながら蛇口にお湯を供給し続ける
ようなものといえます。
運転員さんの仕事
基本的に、装置産業における運転員さんの仕事は、装置への原料供給や、温度・圧力を制御する、というものです。
連続プロセスは、放っておいても自動で操業が進んでいくので、仕事は機器の点検・監視が中心になります。したがって、定常運転時は点検などが中心となり、比較的作業の肉体的負担は少ない傾向にあります。さらに、夜勤時は仮眠が可能な場合もあります。
一方でバッチプロセスは、原料の出し入れのタイミングは大抵、重機の操作などといった人の手が介在する設備が結構あります。さらに、バッチプロセスの場合は同様の装置が多数並んでいて、それらに順番に(時間差を置いて)原料を投入していくことで、同様の時間差で取り出していくような設備もあります。この場合は休憩の時以外ずっと動いているイメージです。
実習生がやること
上にも書いた通り、実習をさせてもらう我々は作業そのものを覚えることが目的ではないため、基本的には作業を行わず、横で見ているだけのことが多いです。
そして、工場の安全上の配慮や安定操業への工夫など、気づいた点をレポートにかいて提出することが、仕事ということになります。
おわりに
いかがでしたでしょうか? 長くなってしまったので、ここらで一旦とめて、別記事にて、実習を経ての感想や運転員さんとの関係について書きたいと思います。
*1:もちろん、これは会社や工場によっても異なります
新卒の配属ガチャでハズレを引いた話
今日は現在の自分の仕事ついて、いうなれば「配属ガチャでハズレを引いた話」の導入編です。
まずは現在の職務内容から
博士卒業後、今働いているのは、製造業の大手企業です。地方(ど田舎)の工場に配属されました。
職種は、工場にある研究所とかではなく、もっと現場よりの技術職です。 現場スタッフ*1ではありませんが、現場と、研究所などの共通部門の間に入る、準・間接部門のようなところにいます。
やっていることは、主には設備の運転方法や設備更新の検討をすることです。このようにいうと聞こえは良いのですが、実際には、現場の状況をみつつ(吸い上げて)共通部門や社外へ検討内容を外注する際の調整などといった事務的な仕事ばかりです。
やはり研究がしたい
事務的な仕事っていうのは物事を進める上で大変重要な仕事である一方で、こればかりを捌いていく現在の仕事は自分にはどうもあっていないと感じています。
仕事である以上、「座標の中心は自分ではない」ことは常に意識しないといけないことです。しかしながら、基本的に「他人に仕事を投げて、戻ってきたものを次の外注先に転送する」ことが今の仕事の殆どなので、自分で細かい部分を丹念に調べた上で掘り進めていく、という研究のプロセスそのものが好きな自分のようなタイプはおそらくあっていないと思っています。
そのようなこともあって、大学、もしくは研究機関に戻って、研究がしたいと思うようになってきました。
この先について
しかし、私は奨学金を借りて進学した身なので、それを返済する必要があります。 もうすぐ支給される12月のボーナスと貯金を合わせると完済の目処がたつのですが、これを返してもなお6ヶ月は生きていける程度のお金を持っておきたいと思っています。 したがって、次の6月のボーナスを回収するまでは耐え忍ぶ予定です。
それまでにやるべきことは、上述の生活防衛資金を整えることと、会社以外からの収入源をえることですね。 そのためのブログでもありたいと思っています。
*1:現場のオペレータの人に操業指示を出したりする職
学会聴講のススメ
こんばんは、シラセタカヤです。 今日は学会のお話です。大学院生の頃の自分の思い出と、教訓を書きます。
全く学会に行ったことのなかった私
大変恥ずかしい話なのですが、私は修士課程の時、一度も学会に行ったことがありませんでした*1。 私が当時在籍した研究室(放置系ブラック研究室)は、先輩方もほとんど学会に行きません。ポスドクの人が年に1回、大きな学会の年会でポスター発表する程度でした。
いつもヒーヒー言いながら実験していたものの、「思うような」結果がでず、指導教員にも「君は結果が出ていないから。。。」という内容のことを言われ続け、常に自分は何一つ進められていないと思っていました。
だから、学会に行くのは、「皆が驚くスーパーな結果」が出た時くらいのものだと本気で信じていました。
修了が近づいて、本気で焦る。
そうこうするうちに、修了のための発表が近づいてきます。 発表に先立って、同じ専攻の人の修論の要旨をまとめた冊子が配布されるのですが、ほとんどの人は学会に行ってポスター発表などやってるんですね。 さすがに、複数回行っている人はそんなにいませんでしたが。
その他、奨学金関係の書類を書いた時には、実績欄が何もないので、「書き間違いでは?」と提出先から確認のメールが来たこともありました。 これに返信するときは、本当に劣等感MAXでした。
博士進学して、初の学会参加
さすがに学会参加0ってどうにもならないので、博士課程に入ってから、修士の時の結果をなんとかつなぎ合わせて、修士の時の指導教員に無理をいって一度ポスター発表を行いました*2。
このときに口頭発表も色々聞いたのですが、ここで驚きました。
めちゃめちゃ緊張しながら発表している学部生などもいるんです。多分、先生に「行ってこい!」って言われて無理やり行かされたんでしょうけど、カンペ読みっぱなし。基礎科学のある分野の年会です。
「え、思ってたよりも全然すごくない!」*3
そう、学会発表って別に凄くないんです。 自分が思ってたよりもはるかに気軽に行けるもの。この時、自分の中で勝手に「物凄くハードルが高いもの」と思っていたのが一気に崩れてしまいました。
教訓
長々と書いてきましたが、この記事で僕が言いたいのは次の二つのことです。
近所で学会があるなら、一回聞き専で行ってみれば良い
学会なんて、凄いところじゃないんです。もちろん、査読付きの国際学会などは別です。だけどそれは野球のメジャーリーグのようなもの。 でも野球の世界でも、メジャーリーグだけではなくて、日本のプロ野球もあれば、さらに四国アイランドリーグのような独立リーグがあるんです。どれも、野球でメシをくっている(もしくは食いたいと思っている)人が集まる場所で、それぞれの実力に応じて戦いの場が変わってくるわけですね。
学会も一緒です。学部生ならまずは近くで行われるなにかの学会の支部大会などを見に行って雰囲気が分かったら、堂々と発表させてもらえば良いんです。
まずは一度聞きに行って、場の雰囲気を知ってみる。
これを研究室に入りたての人は是非やってみてほしいと思っています。
とりあえず登壇申し込みして、それをペースメーカーにするのも良い
研究という作業は大抵「最終目的」を先に決めて、そこにたどり着くように実験などを順番にやっていかないといけません。 そこに行くまではなかなか思うように行かないことも多く、ひたすら「進まない!」と思うことも多いと思います。
でも、そうやって「結果が出たら○○しよう」と思っているといつになっても何も発表できません。 だからこそ、先に登壇申し込みしてしまって、締め切りドリブンで作業するのも大いにありだと思います。
発表の1-2週間前になってから、「手持ちのデータで何がいえる?」かを考えてまとめて発表するので十分だと思いますし、これも大学院生の内に身に着けるべき能力の一つだと今は思います。
背景を含めてスライドを0から作ってみると、それまでにやってきたことの中に意外と抜けがあることに気づいたりもして、結構いい機会ですよ。
最後に
進学を希望する人や、奨学金の免除を希望する人は、数を稼ぐことも重要です。 また、色々な人が来ますから、名刺をつくっておいて、交流をする良い機会にもなります。 これらについてはまた別の記事で書きたいと思います。
幸運を祈ります。
大学院生も、研究テーマは複数持ちたい
こんばんは、シラセタカヤです。 この記事では、私が博士課程の院生だった頃に先生に言われて実践していたことを紹介したいと思います。 それは、研究テーマを複数持ち、並行して進めて行くことです。
「一つの研究プロジェクトを進めるだけでも大変なのに」という方もいるかと思いますが、これにはたくさんのメリットがあります。
二つ以上のテーマを持つとどんな良いことがある?
それでもこれをお勧めするのは主に二つのメリットがあるためです。
まずはリスク分散です。 研究テーマは選び方によってはどれだけ頑張っても結論の出ないこともあります。 これは本人が悪いわけではなくて、技術的に限界がある、複雑すぎてコントロール(対照実験)が取れない、などの理由ですが、実際にやってみるまでわからないことも多いです。 従って、一つだけのテーマでゴリ押しして行くのは「怖い」という感覚を持つのが重要だと思います。
もう一点のメリットは、常にどちらかが少しづつでも進んでいれば「自分は研究を進められている」という精神面での安定化に繋がる、というものです。 このようなポジティブな感情を少しでも持てるかどうかで、大きく変わってきます。
サブテーマは、メインテーマの手法を流用できるものが良い
メイン・サブのテーマの両者において、自分が明らかにする点を過去の文献を漁って定めて行くところから始める必要はないと思います。 サブテーマは、卒業して行った先輩がやっていたが現在は誰もやっていない、もしくは企業との共同研究などのように、「次に何をやるべきかがある程度決まっている」テーマをやらせてもらえば良いでしょう。
もしサブテーマが思いの外うまく進んで論文を書く、などの状況になったら改めて文献を調べ直すのでも十分でしょう。
企業との共同研究に取り組む時の注意点
企業との共同研究は、上記のようにサブテーマとして取り組むにはメリットも多いと思いますが、一点注意があります。 それは、うまくいったときに「自分が筆頭著者の論文をかけるか否か」というものです。
企業との共同研究は、研究室との2者間で秘密保持契約(通称:NDA)を結んでいることが多く、そのような場合は成果は発表できないことが多いです。 この場合、実験をして良い結果が出たとしても、あなたの成果にはなりません。 大学院生は、お金を払って大学院に行っているわけですから、このようなテーマを進めるための無償の労働力となることだけは絶対に避けましょう。