大学院生の頃に読んで良かった本
大学生の頃から、大体週末の午前は本を読んでいました。(午後は研究室です。。。) この記事では、読んでよかったと思う本でかつトレンド的でないものを紹介します。 いくつかの本については、また別で記事を作成する予定です。
『イシューから始めよ』
まず紹介する『イシューから始めよ』は、コンサル業界などではほぼ全員が読む定番の本です。
この筆者の安宅和人氏は、マッキンゼーで働いた後で、アメリカの大学で脳科学のPh.Dも取得されています。
それらの経験も踏まえ、コンサルティング業界と研究業界に共通する効率的な問題解決法について説明された本です。
これを読むと、研究を進めるためには、闇雲に実験をすれば良いというわけではない、というのがよくわかります。
『金持ち父さん貧乏父さん』
こちらも有名な本です。
大学院にいると、「高度な専門性を磨くこと」に重きを置きがちです。
しかしながら、それだけでは最終的に他人に安く使われてしまうという呪縛から一生逃れることはできません。
「職に就くこと」ではなく、「自分のビジネスを持つこと」の重要さを教えてくれる本です。
私はこの本を読んだ後で、何冊もお金に関する本を読むようになりました。
『サピエンス全史』
人類が出現してから、地球を支配する存在となるまでの歴史を追いかけた本です。
農耕を開始して以降、人間は同じ目標を共有する人たちと協力することで多数の大きなことを成し遂げてきました。もちろん、これは現代にも通じることです。
ここで私が目標と書いたものを、著者は「虚構」ととてもシニカルに表現しています。
人類は幸せになっているのかどうか、今後はどうなっていくのかを考える必要を感じる壮大な本です。
この本は長くて難しいので、全てをきちんと理解できたわけではありません。先に漫画で要約されたものを読むのもオススメです。
『江戸を造った男』
江戸時代の商人である河村瑞軒(wikipedia)を扱った歴史小説です。 河村瑞軒は治水工事や航路開拓など、江戸時代のインフラ構築に大きな功績を残した商人です。 瑞賢は商人なので、もちろん何かを売ることが仕事なのですが、同時に「人々の欲しいもの」を読み取る天才だと感じます。 この本は歴史小説でありながら、ビジネス小説の要素も多分に含んでいる本だと思います。