シラセ@ブログ

元博士課程大学院生、今は新米社会人です。自立した研究者への転身を目指しています。大学院生の頃のことや、日々の生活で調べて見たこと・考えたことを書いていきます。


お金やポストに悩まずに安心して研究を続けるために、専門知識以外で身につけたいこと

博士課程修了後に学術機関に残ることを希望する場合、昨今のポスドク問題に代表されるように、お金やポストの問題にずっと悩む方が圧倒的多数の状況です。

実際、私がお世話になった先輩も、ポスドクの任期が切れる頃には次の職探しを大変しんどそうにしていたのを覚えています。

今日は、この問題について考えたいと思います。

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専門性だけではビジネスは成り立たない

優秀な研究者の方であってもポストやお金に悩む方が絶たないのは、専門性(専門知識)だけでは、他人のビジネス*1に組み込まれるだけだからです。

ここで世間一般のビジネスの流れを大雑把ですが考えてみましょう。すると

  1. 市場調査・企画: お客さんの欲しい製品・サービスを調査する

  2. 研究開発・製造: 製品・サービスを開発し、必要な数だけ製造(複製)する  

  3. 営業・販売:   作った製品やサービスをお客さんに販売し、お金をもらう

というように、いくつかのフェーズに分けることができます。

一方、理科系の人の専門性は、この2のフェーズ(研究開発・製造)に集約されがちで、お客さんにリーチするまでの一連の商売の流れを完結することはまずありません。

なぜなら、研究者に求められるアウトプットは論文であって、売り上げではないからです。

論文以外のアウトプットも持とう

研究者としての評価向上に論文は必須ですが、お金は生きていく上でもっと重要です。

しかし自分でお金を作る方法論を知らなければ、いつまでも専門性のみで同業他者と勝負することとなり、結果的にお金やポストに常に悩まされることになるわけです。

だからこそ、市場調査や販売の方法を身につけ、いざとなった時に自分でお金を作る術を身につけましょう。

言い換えれば、多数のお客さんにリーチする媒体を持ち、マネタイズする練習が必要だといえます。

現実的に考えられる方法としては、サラリーマンの副業と同様に色々ありますので、後日改めて書きます。

最後に

私がこのような考えを持つきっかけになったのは、D3の頃に読んだ『金持ち父さん貧乏父さん』という本がきっかけでした。

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この本は「ビジネス」と「職」の違いを学べる大変良い本です。

今このようにブログを立ち上げているのも、お客さんにリーチするための方法を試行錯誤しながら習得するためでもあります。

「俺は専門性だけで生きていく」という気概の人も、騙されたと思ってぜひ読んで見てください。

*1:ここでいうビジネスの意味は、最後に紹介する「金持ち父さん貧乏父さん」を読んでください